よくいる同人女の便所の落書き

ここは私のチラシの裏だよ

ジャミルを好きになりすぎてしんどくなったから吐き出しにきた。

同人活動と全く無関係な、アニメが好きな一般人であるオフのとある友人に、
「はじめて見た時から私もジャミルが好きだったから、私たち趣味が合うね!」と言われた。
昔は友情もあったかもしれないし、今でも全く情がない訳ではない。けれど、言動が得意ではなくて、喋るだけで心が冷える、私以外の友人たちは結構な数彼女と縁を切っていたりする、私からは正直、「正しい友情」を持っていない友人に。

そんな友人と話したから、たぶん地獄の釜が開いたんだと思う。

4章の後、私は大泣きした。

 

私はいつも「最初に選ぶキャラ」を最後まで好きでいることはない。
嫌いになるのではない。
もっと好きなキャラが見つかるのだ。
今回もそうだった。ジャミルは全く視界に入ってなかった。
でもゲームをして、性格や言動を知って、好きになったから今はジャミルが一番好き。
だから「私いつも黒髪で目つきが鋭いイケメンが好きなんだよ〜。他にもミッドナイトとか兼さんとかも好きだし」という友人とは理由が違う。見えているものが違う。
ゴールがたとえ同じでも。

だから私はジャミルがカリムの見た目をしていようと、エペルの見た目をしていようと、好きだったと思う。キャラゲーで、性格とデサインの振り分けにおいて絶対にそうならなかったろうけども。

 

そもそも私は、好きなものは二次創作の小説を書くのだけど、
その時の文体は基本的に三人称ではあるけれど、どちらかに偏った視点の話を書く。
そのキャラクターに感情移入しながら、時には泣きながら、吐きながら書く。
だから逆に、感情移入をどっぷり出来るまでになれないキャラクターの話は書けない。

正直、おごった発言だけど、ツイステのキャラクターの中で、
たぶん私に一番似ているのはジャミルだと思っている。

 

ここからは本当にジャミルすら関係ない自分語り。書きたいだけ。
性格は良くない。

***ココカラ*********************

私は子供の頃から結構勉強が出来た。
テストは小学校の間は90点以上しか取った事なくて、
記憶力が特に良かったので、苦手な算数に関しては教科書の答えや二桁の足し算にいたるまで、全部の「解を暗記して」無理矢理点数を取ってた。
三角形の内角の輪も、理屈なんてちっともわからないけど、答えだけは暗記して、途中式がないから-5点されたけど、もらえるのは丸だった。
中学、高校になるとさすがに暗記は無理になって数学の成績は落ちたけれど、それ以外は相変わらず良かった。

でも一番になったことはなかった。


褒められるのも好きだったから、奉仕活動なんかも積極的にやった。

ピアノも英語も部活も、やれば人並み以上に出来て、何をやっても関東大会くらいなら出れたし、場合によっては表彰台に乗ったりもした。

でも、一位はやはり取った事がなかった。

 

私には上にきょうだいがいた。
きょうだいは勉強面では私と真逆だった。数学はすごく得意で学年1位も取れるほどなのに、それ以外はなんとか平均点、という程度だった。
でもきょうだいは地頭が良くて機転が利いて、性格が明るくて、友達もとても多くて、常に「正しかった」。
きょうだいと話すとどんどん惨めになるから、私は特に好きでもなかったけどもっと勉強した。
部活でも全国大会にいって、一桁の順位を取った。でも、やっぱり一位は取れなかった。
きょうだいが行けなかった学校に進学したし、大学でも必修が8単位(2つの授業)しかない特殊な学科だったのに、
一限目から夕方まで授業を詰め込んで、他の学科の授業まで受けて、卒業時の取得単位は他の人の二倍だった。大卒での就職先も、未だに大学のパンフレットに載っている(らしい)。
学科内の全学年対象の研究発表で上級生を抑えて最優秀賞ももらったし、レポートもSだった。
けれどそんな中で、きょうだいはとある所に就職をした。
日本人なら誰もが知ってる大企業の、その中でも超有名で世界を相手にした仕事をする部署に、募集定員だって「適応者がいなければ入れない」というところに、選ばれて入った。

 

私は何をやっても人並み以上に出来たし、成績も上位から外れた事がなかった。
就職だって知名度のある企業に決まったし、入社後は新人ではトップクラスで、上司からも、「2年も3年も上の先輩より良く出来る」と褒められたりしていた。
実際数字も出していたし、それは転職して別の企業、別の業種にいっても同じだった。退職するときはいつも給料や待遇を変えるからと引きとめられた。だから大抵どこの会社を辞める時も、肩書きだけはとても良かった。

 

親は分け隔てなく愛してくれる。
きょうだいも妹を大事にしてくれる。時には褒めてくれる。
きょうだいは私にも大事な人だし、誇りに思っている。素晴らしい人である。
でも私は常に「劣っていてみじめ」だった。

 

きょうだいが好きにならないようなものを好きになってそれを趣味にしても、
きょうだいも「お前が好きなら絶対に面白いものだから」と一緒にそれを好きになってくれる。
応援してくれて、そして「私よりもうまくその趣味を満喫する」。
同人以外の趣味において、私の趣味はすべてきょうだいと一緒で、
だから友人もかぶっている。
友人たちは私たちを常に「セットの存在」「すごく仲が良くてうらやましい」「まるで理想の夫婦みたい」と言う。
だから同人以外の趣味の場所で、私はたまに名前を忘れられて「妹ちゃん」と呼ばれたりする。
誰も悪くない。ちゃんと自分を認められない自分が悪い。もちろんきょうだいが悪いはずがない。

 

絶対的な、悪意のない光がそこにあるっていうのは、こういうことだと思う。
自分がどんどん惨めになって、どんどん歪んでいって、でもどうしようもない。苦しくても、この程度では人間死なない。
それで結局私は家族と離れて、一人暮らしを始めた。
光を見ないようにした。そうしていると、精神が安定するから。
つまり解決はしていない。逃げて、目をそらしているだけだ。

***ココマデ*********************


ジャミルが、
おとなしくしてるけど、裏で何か考えていて、実際には野心家である。
根は真面目だが、おそらくプライドが高い。
そんなことくらいは4章を読む前から思ってた。
でもあくまで「ああ、理想の彼氏みたいな好きさなのかな」と思ってた。

小説でも、4章の前に書いたものは理想の甘いセリフをぽんぽん言わせていた。

私は普通に三次元の男としても野心家のイケメンが好きである。(ただ、そういう男は大抵性格がクズなのでおすすめはしない)


でも4章をやったら違った。
根っこがとても似ていた。しんどいと思った。

(ただし私の場合は「才能がなくて一番になれなかった」、ジャミルは「一番になるなと言われた」ので実際には大違いではある)。

 

だからジャミルが「大っ嫌いだったんだ」と言った時、

ジャミルが素直になって良かったなと思うと同時に「裏切られた」と思ったし、
「友達にならない」と言ったときに安心した。
お前はまだこちら側にいてくれるよな、と、たぶん思った。

 

ツイステに限らず、
キャラゲー」と言われるゲームは「キャラクターの棲み分け」が大事だ。
今の人気傾向を踏まえつつ、各自に個性を付けて、かぶらないようにして、とはいえストーリー展開にうまく使えるような性質を入れて、見た目もシルエットでも判断出来るくらい分けるのがベスト。
好感や共感を抱かれる要素を入れて、今の人気は「闇への共感」だけど、そこに思い入れさせる。

だから私はそれにうまく乗せられているに過ぎなくて、
用意された要素の中に勝手に共感して、勝手に思い入れている。
たくさんいる「ジャミルに共感する人」の中の一人であって、「特別」ではない。


今、私は小説を書いているけれど「クリエイターである」意識は皆無だ。
私は本職で、クリエイターと一緒に仕事をしていて、
簡単に言うとその人たちが一番結果を残せるようにアシストするのが仕事だ。

だから自分の書くものが「頭のいい子」が書いた、「小手先の見せ方だけうまい、ハウツーに則った無難なもの」であって、特別なものではないことを、客観的に知っている。
けれど才能はないが、「何でも卒なく出来る」ことは今の仕事に役に立つので「世の中にある仕事の中では比較的自分に向いている」と思う。

それに他人の才能には敏感で、スカウトも得意だ。

 

この仕事に就いてもう10年以上経つけれど、「光」に見慣れてくると、目は楽になってくる。

 

 きらきら輝くものを持っている眩しいほどのクリエイターが「私なんて駄目だ」と言い出すと、

私は勉強は出来るから、彼らのどこが良いのか、どこが仕事として武器になるのかを、適切に、理論立てて説明することが出来る。

クリエイターが整合性を取れないとき、キャラクターが作れないときに、

私は勉強は出来るから、クリエイターが入れたいものが自然に見えるように繋ぎ合わせて筋道を作ったり、今市場で人気の要素を沢山伝えて、そのなかから使いやすいキャラクターの方向性を見つけてもらうことができる。

 

私は光にはなれない。一番にもなれない。

きょうだいの妹以外にもなれない。

でも、光に寄り添って、光が見ている先を一緒に見る事は出来る。

何か、どこか違う切り口で見れば私もきっと、光になれるかもしれない。

でももう、そうなりたいとも思わない。

世の中は、光だけで出来ている訳ではないから。

 

そんなことを大人になって知ったから、

まだ17歳のジャミルにはやっぱり私を裏切って、幸せになってほしいと思う。

でも、きっとジャミルは幸せになれると思う。

だって私でも今はとても幸せにはなれているから。

 

 

それはそれとして、4章は大きな括りで同業者である私からすると、

やり方が下手すぎてストーリーが伝えようとしている内容とは別の部分で微妙だった。

 

そのキャラに一番金を落としてくれるコアファンにヘイトためさせて何やってんだよ、と思う。

私はスカラビア(とくにカリム)推しの人には是非「他の人の考察を見たら、私の理解が足りなくて、実はハッピーエンドだったということがわかった。苦しかった私が駄目だった」なんて思わないでほしい。

多くの一般的な人は「何度も読み返して、何度も理解しようとして、何度も頑張って考察する」なんてことをしない。「他人の考察を読みあさって、ハッピーエンドと解釈出来るものを頑張って捜す」なんてこともしない。第一印象がすべてだ。

そして第一印象の次に、「もっと知りたい」と「プラスの感情を抱いて」リピートする。

すがるように穴を捜すとか、他人に「ここはこういう意味だったのに、気付かなかったのは愛が足りない」なんて言われるのも違うと思う。

「私の理解が足りなくて私が駄目だった」というのは、

ジャミルがカリムの自尊心を貶めるために(という意識があったかなかったかは現段階ではわかりませんが)、

「お前は刃物を持つと怪我をするから持つな」(ダメなお前と違って俺は怪我せずにうまく使えるけど)、

「お前を副寮長としてしっかりサポートしてやる」(お前一人では普通の仕事も出来ないから)

って、親切なようだけど貶める発言を繰り返してしまって、結果的にカリムが自分の実力を信じられない子になったのと同じなので。

 

ヴィランの物語なのに何言ってんの?って人もいると思う。

だけど3章まではその章内で一応の回収がされて、うまくコントロールしてたのに、4章になってなぜ突然?って驚くのは人として当然だと思うんだけど、その驚きすら「ちゃんとしたファンじゃない」っていうのも偏った意見だなと思う。

昔某ノベルゲージャンルにいたけれど、「何でも褒めないといけない厨」を思い出す。全部完璧に好きだとか、全肯定なんて、逆に不健全だと思うけれど。

 

だから、純粋に、運営がヘイトコントロール失敗して、ヘマした。あれはそれがすべてだと思う。